MicrosoftのProject xCloudの初期レビュー – リリース前にテスト済み

Microsoft's Project xCloud initial review - tested before release

今回の記事はマイクロソフト製ゲーム専用機のXBOXONEのクラウド版ゲームストリーミングサービスのProject x Cloudについてのレビューをしていきたいと思います。

Microsoft's Project xCloud initial review - tested before release

マイクロソフトのゲーム専用機Xbox Oneシリーズの最大の強みと言えば、XboxやXbox 360といった過去の自社ゲーム機との後方互換性が可能という事です。そのゲーム可能タイトル数は裕に3500本を超える膨大なタイトルをプレー可能という事。

そうしたメリットは、ゲームストリーミングサービス「Project xCloud」でも継承されそうです。

マイクロソフトの公式ブログ記事によると、これら3500以上の既存ゲームライブラリが「開発者による変更や修正を必要とせずに」xCloudサービス上で動作する能力を備えるとのことです。

つまり利用するにあたりなんのアップデートを施す必要なく既存のゲームをデバイス間で遊ぶことが可能という事です。そして「開発者は自分のタイトルのXbox Oneバージョンを更新すると、それらは追加作業なしでProject xCloudで利用可能な全てのバージョンに適用されます」という事です。

つまり、xCloudでは、既存のXbox Oneゲームについては、一切の修正なく直ちにプレイできる環境となっている上、追加コンテンツも開発者側の負担無く適用できるという事です。

実際リリースされた際に、過去タイトル3500本すべてが本当にプレーできるかどうかはまだ定かではありませんが、それを明言している以上必ず何かしら実現してくるでしょうから楽しみではいられません。

また新たにゲームタイトルを1900以上開発中であると述べ、xCloudサービスではそのすべての作品を動作させる能力を持つと言及しています。

Microsoft's Project xCloud initial review - tested before release

要はクラウド対応の開発コストは極力マイクロソフト側で負担する、単純にxCloudが対応するプラットフォームの数だけ潜在ユーザー数が増える–といった、ゲーム開発者向けの呼びかけも兼ねているのでしょう。同社のXbox部門の幹部は、ライバルに当たるGoogle Stadiaが「ゲームコンテンツ量に不安がある」と発言していましたが、その裏には自社サービスにおける3500+1900以上にもおよぶライブラリの多くをクラウドサービス上でも展開できるという自信があったものと思われます。

Project xCloudは2019年内に公開試験が開始され、GoogleのStadiaも年内にリリース予定。クラウドゲーミングではないですがアップルの定額ゲームサービスApple Arcadeも今年秋にリリース予定で、ハイテク各社によるゲーム戦争の火蓋が間もなく切られそうです。